2020年5月14日に奈良県立医科大学から、
「オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認」の発表がなされました。

これは世界初の事例であり、今後あらゆる分野や場所でオゾンがさらに活用されるものと考えられます。


奈良県立医科大学の発表のニュース
(YTVテレビ)


【実験内容】
「6ppmのオゾンを55分」「1ppmのオゾンを60分」無人環境下におけるオゾンの燻蒸を実験計測。

【結果】
1.CT値330(オゾン濃度6ppm で55分曝露)では、 1/1,000 ~1/10,000 まで 不活化。
2.CT値60(オゾン濃度1 ppm で60分曝露)では、 1/10 ~1/100 まで 不活化。

今回の実験では、オゾンにより新型コロナウイルスが最大1/10,000 まで不活化することが確認されています。
これは、オゾンの実用的な条件下で、新型コロナウイルスを不活化できることを示しています。

【オゾン濃度について】
オゾンについては危険性の声もありますが、日本でのオゾン許容濃度については、1985年に日本産業衛生学会より、1日8時間、週40時間程度の労働時間中にオゾンの許容濃度等の勧告値として0.1ppmが示されています。
(米国の政府関係産業衛生者会議でも0.1ppmとなっております)
つまり、室内における平均値が0.1ppm以下を保っていれば人体に対して何ら影響がないということです。

奈良県立医科大学の実験では1ppm及び6ppmと有人環境では適しない濃度ですが、
これは無人の部屋にオゾン発生器を1時間程度設置してウイルスを不活化させ、その後オゾン濃度が下がった時点で部屋に入ると安心安全な環境が確保できますよ。という状況が仮定できます。

 

CT値とは
殺菌・不活化効果を示す指標として国際的に認められているもので、ガス濃度と時間の積(濃度ppm×時間min)を表しておりCT値が高いほどその効果は増加し、逆にCT値が低いほどその効果は低下します。
上記のインフルエンザウイルスに対する実験結果の表からもわかるように、オゾンガス濃度が一定でも時間を長くすることでCT値を高くすることができるということがわかります。

【ご注意】
実験に使用したオゾン機器は無人環境下においてのみ使用する特許技術のCT積算によって管理されたオゾン消毒器です。
市販で様々なオゾン機器が販売されていますが、オゾンガス濃度が安全濃度の0.1ppmより高いものも見受けられるようです。それらのオゾン機器から発生するオゾンを誤った方法で(密閉して濃度を高める、または直接吸い込むなど)使用しては危険ですのでご購入時やご使用時には充分ご注意ください。

 

 


オゾンが新型コロナの感染力なくすと確認
(ABCテレビ)

 

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